ギャッ!!!と、あやうく悲鳴を上げてしまうところだった。
桂がしっかり起きていて、あの黒い目でこっちを凝視している。
「貞子か!!!お前は!!」
「貞子ではない、桂だ」
「今は坂田でしょ」
「あ、そうだった、坂田だ。あほではない。」
「アホは余計だ、ボケ!!」
「言いたいことがあるなら、俺にはっきり言え。ぶつぶつ文句を言われながら俺の顔を見られるのは耐えられん」
いつの間に起きてたの!!マジで気持ち悪いこいつ!!
心底嫌そうな顔を桂がするので、誰のせいだ!!!と、正直はったおしたくなったが、偉い俺はぐっと耐えた。
「じゃあさ、言わせて頂きますけど、」
と言ったら、桂が、うむっと偉そうに相づちを打つので、
「高杉と何発やったの?」と言ってやった。そしたら、
ものすごい剣幕で殴られた。