せめて、と思って自分の腕を噛もうとしたら、あっさりあいつに捕まれ、その手を背中に回させられる。
瞬間、
「!!ああああ・・・!!!」
何とも言えない感覚に襲われ、達した身体がのけぞる。声を抑えることも出来ない。
つらくて悔しくて、ギリッと、奴に爪をたてる。身体が痙攣するのを止められない。
「ああ・・・」言いようのない達成感と、恥ずかしさのなかで、知らず涙があふれる。
くやしい、こんな男に・・・俺は。負けた。
それからは、奴が律動を繰り返すたびに快感が襲ってきて、変な声を上げていたと思う。
繋がったまま、低く呻いて、奴の動きが止まった。
だから、荒い息の中で、恍惚とする奴に言ってやった。
「変態」・・・。