余談:蜜月
桂(月子)が鬼兵隊に来て何日か経った頃、万斎にそろそろ桂を売る時期じゃないかと持ちかけられた。
おそらく、俺と桂の中を察しているのだろう。こいつは騎兵隊の中でも一番聡い。その上で、あえてこう聞いてきた。
「予定の変更もあるのでござろうか」
桂共々、迎えに来るであろう将軍を爆破。
それでいいのかと言っている。
「万斎。もし、将軍がめとった女がすでに孕んでいたとしてよぉ・・・知らずに、幕府がその子を時期将軍にしたとしたら、面白いとおもわねえか?」
と、冗談めいて言えば
「・・・それが狙いでござるか」と返してきやがった。