>>221 着物の袷をそっと開かれた。妙な気恥ずかしさがあって、高杉にこの行為の必要性の念押しをしなければと思う。お前の計画を知るためなんだ。ちゃんと、分かっているんだろうな。
「そうか・・・正直にはな」せよ、と言いたかった。
ところが、最後まで言えなかった。あろう事か唇を合わせてきた。
!!!!!!何をするのだ、貴様は??!!嫌がらせにも程がある。昨日そんなそぶりもなかったじゃないか。理解できない。俺相手に、貴様は一体何をしているんだ。
と、驚いていると、感触が変わった。どうやら、高杉が嗤ったらしい。
昨日の高杉とは別人ではないかと思うほどに、今日の高杉は俺にそっと触れてきた。まるで、こわれ物でも扱うかのように。
・ ・・なぜ、こんな抱き方をするのだろう。この男は。昨日のように、貴様らしく獣のように組み敷けばいいじゃないか。
自分の快楽のためだけに勝手に突き上げて、俺にはいっそ痛みだけ与えて、何も考えられなくしてくれればいいのに。
何故、そんな優しくするのだ。なぜ、そんな熱い目で俺を見るのだ。これでは、まるで・・・
勘違いしてしまいそうな、女々しい自分に哀しくなる。
昨日とは違った、感情、感触、そして、感覚。
優しくも激しい律動の中、やるせない思いだけが募る。
なんなのだ、一体・・・理解できない。