銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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198風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>191
「・・・・」

「確かに伝えたきに!じゃ、わしはいくでの!元気にしとっせな??」とのんきに坂本はきびすを返した。

それから、ああ、そうそう、忘れちょった、と、くるりと高杉を振り返って、

「金時がの??、“どうやら俺はお前の弟になった”って伝えてくれって言っとったぜよ!」

そんだけじゃ、アハハと去っていく坂本に、万斎は苦笑いをしながら高杉をちらりと見た。

珍しく、動揺する高杉の姿があって、

「どういう意味っすか?マジよくわからないっす!何で晋助様の弟に白夜叉が・・・??ずうずうしいっす!ねえ晋助様?」

と、説明を求める来島とのやり取りがやけに面白い。



ここで笑ったらまずいと思いつつも、“白夜叉と兄弟” ・・・ウケる。万斎は肩を揺らした。
199風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/11/27(火) 20:33:26.90 ID:/UQnvqdQ0
8.これからの道



すこしして、男の子が生まれた。

まだ桂が男にもどる気配はないが、「乳が必要なうちはもどれぬ」といかにも桂らしいことを言うので、

そのまま、まだ万事屋にいる。

生まれた子供は、あまり夜泣きもせず、手がかからなかった。周りが冷やかしに来たり、世話をしに来てくれるので助かっている。

お父さんに知らせなくて良いのかな?と銀時は思うが、いやいやいや、何かもうそれ考えると気分悪くなるから辞めようとも思う。



子供が三ヶ月になった頃、桂が息子を胸に抱きながら、買い物に行った。

夕暮れ時。一人の浪人風の男が橋のたもとに立って夕日を眺めている。その風情が、やけに情緒的で、不覚にもじっと見つめてしまった。

男が、こちらに気づいて自分を見る。傘ごしに視線を感じる。

この気配、たたずまい、間違いない。

----高杉。

いつもの派手な着物ではなく、ごく普通のなりだったので一瞬分からなかった。