銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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191風の谷の名無しさん@実況は実況板で
お見通しという訳か。・・・やはり桂殿は侮れぬ御仁でござる。一体何処までが計画で、何処までが運なのか。計り知れぬお人でござった。

白夜叉同様、あの御仁も美しい音色を奏でるものだ。興味は尽きぬ。と、万斎は思った。

月子の嫁入り事件の一部始終はもちろん全員知っている。今現在、月子が万事屋に嫁に行ったというばかげた茶番も。

「この程度で、賠償とは笑わせる」と高杉は一笑に付したが

「将軍の刀で、“この世が乱れた際にはこれで斬ってかまわん”と言って桂に渡したそうじゃ。今の上様は、なかなか出来たお人よ」坂本の言葉に

ギロリ、と、睨み付けた。が、坂本はアハハそんな怖い顔せんでいいきに。といつもの笑いをしてその場を和ませた。

「桂が、“時にも世にも 乗るも乗らぬも あだしのに揺るる 松の風”と伝えてくれと」

(時代の流れに乗っても逆らっても、きっとあの地には変わらぬ風景があるはずで、あの人(針葉樹)の魂もそこに、季節を問わず永遠にあるのだろう。

だから、事を起こそうが起こすまいが、あの人を取り巻くものは、変わりようがないのだ)