だが、何を思ったか、桂は突然お登勢に
「下のスナックのオーナーさんですよね?俺を働かせてもらえないだろうか」と頼みだした。
「おいおいおい!何言い出すの!!」と、銀時は驚いたが、すかさず、お登勢が
「あんた、甲斐性ないにも程があるよ!嫁さん働かせてどういうつもりだい!」と、煙草片手にすごい剣幕で詰め寄る。
それを、間に割ってはいるように、
「いや、俺は嫁じゃない。依頼人だ。依頼料を作るためにも、働かせてもらえると助かる」 と、桂が言った。
「ああ、そういうこと・・・そうだねえ。ちょっと人手が足りないから、お願いしようかねえ」
気の良いお登勢は快諾してくれた。
その日の夜から桂はスナックお登勢で働くこととなった。
「ヅラ??、夕飯ちゃんと作ってから働きにいくあるよ??」
神楽が、そんな心配だけをしていた。