ソードアート・オンラインは何話か飛ばして見たかと錯覚する糞アニメ7
WEB版原文ママ
〈黒猫団〉のメンバーは、皆現実世界でも友人同士だったんだとケイタは言った。特にケイタと、メンバー中唯一の女性プレイヤーだった黒髪の槍使いは幼馴染の間柄で、二人の雰囲気は傍から見ても特別なものがあった
黒髪の槍使いは、控えめなおとなしい女の子だった。ネットゲーム暦は長かったが、性格のせいでなかなか友達が作れないんだと笑っていた。俺は、ギルドの活動が無い日も大抵彼女に付き合い、片手剣の手ほどきをした。
俺と彼女は色々な意味で良く似ていた。自分の周囲に壁を作るクセ、言葉たらずな所。やがて、訓練以外の時間も二人で過ごすようになるまで、そう長くはかからなかった。
彼女は、ケイタには嘘はつけないと言った。俺達は二人でケイタに会いに行った。リーダーは黙って彼女の話を聞いていたが、いつもの笑顔でうなずくと、俺に「彼女をよろしく頼む」と言った。別れ際にちらりと寂しそうな顔を見せたのが、隠し事のできない奴らしかった。