銀魂’〜ぎんたま〜第二百六十訓

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529風の谷の名無しさん@実況は実況板で
さらさら さらさら

 背中を向ける桂の中途半端な長さの髪の毛が、風に嬲られて流れている。
 なんで風で舞う髪がこんな規則的に流れるんだ。まるで風に梳られている
ように見える。
 自分の好き勝手な方向に動くものとは違い、髪の毛までお行儀いいのか
こいつは。
 何となくむかついて、さらさら流れる髪を引っ張ってやった。
530風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2011/12/10(土) 17:44:56.61 ID:uC5qHlIF0
 ずっと銀時を空気みたいに放置して、何やら書き物をしていた桂が眉間に
皺を寄せて振り向く。
「なんだ貴様は。邪魔をするなら帰れ」
「いや、統率のとれたヅラだなあと思って」
「ヅラじゃない」
 桂は仏頂面で銀時の手を邪険に振り払った。
「銀さんいい子で待ってるんだけど、客ほっぽりだして、いつまでたっても茶
菓子のひとつも出てきやしねーし」