BW 197話 〜それから〜
ゲーチス「私の負けだ………だがしかし!お前も巻き添えだ!イッシュの塵となれ」
サトシ「ッーーー!!!」
ドーン!
デント「今の爆発は一体!!!上で何があったんだ!?」
アイリス「そんな………サトシはどうなったの!?サトシーーーーーーーッ!!!」
ミーンミーン
ハナコ「プラズマ団の壊滅から三年も経つのね………未だに信じられないわ」
カスミ「もう二回目のお墓参りになりますね。花瓶のお水汲んで来ましたよ」
ハナコ「ありがとうカスミちゃん。もう休んでて、あとは私がやるわ」
カスミ「シゲルってたら、また寝込んで。この時期になるといつも熱を出すのよね」
ハナコ「よっぽどショックだったのよ。この日になると毎年………」
ヒカリ「ごめんくださーい」
カスミ「あ、来た来た!いらっしゃい」
ヒカリ「これ、流行りのスイーツ。お墓にもお供えしてあげて」
ハナコ「わざわざ暑い中ごめんなさい」
ヒカリ「気にしないで下さい!私もお世話になった身ですから。あれから三年かぁ」
ハナコ「嘘みたいよね、時間が凄く早く感じるわ」
ヒカリ「三年といえばハルカもトップコーディネーターになって仕事だ忙しいって」
カスミ「生きてたら何才になってたんだろうなぁ」
シンジ「失礼します」
カスミ「えーと………どちら様でしょうか」
ヒカリ「シンジ!」
ハナコ「あなたは……たしかポケモンリーグで」
ヒカリ「シンジ確かリーグの講師になってシンオウを回ってる筈じゃあ?」
シンジ「カントーでの仕事が入ったから寄っただけだ。それよりコレを」
カスミ「これは………確かグラシデアの花」
シンジ「そこの墓に生けてやれ。ついでに『バカめ』とな」
カスミ「………素直じゃないのね」
ヒカリ「昔からよ、あの捻じ曲がった性格は」
タケシ「おーいカスミ!ヒカリ!」
カスミ「タケシ!」
ヒカリ「今の時期って医大は忙しいんじゃないの?」
タケシ「あぁ!男にはな、仕事より優先するべき行事があるってもんさ。これ供えてくれ」
カスミ「とか言って。また逃げ出して来たんじゃないの」
タケシ「いやぁ、言い寄って来る女の子が多くてね。断るのも難だし知人の墓参りを言い訳に駆け込んで来たって訳で」
ヒカリ「少しくらい年下でも良いじゃない?もう彼女を決めちゃえば」
タケシ「いや!オレはお姉さん一筋だ!それだけは曲げられん!何があってもだ!」
ケンジ「タケシらしいね」
ハナコ「ケンジくん!」
ケンジ「イッシュも中々悪くなかったよ。今は休暇を取って戻って来たって訳さ」
カスミ「現地調査は忙しいんじゃないの?」
ケンジ「そりゃもう。この国に比べて野生ポケモンも凶暴だし苦労するよ」
タケシ「イッシュかぁ………」
ハナコ「………」
ケンジ「………」
???「おーい!」
タケシ「あ!」
ケンジ「来た来た」
サトシ「いやーごめんごめん、ギリギリ付いたよ。運が良かった」
デント「もう少し遅れれば一週間ズレる所だったね。危ない危ない」
サトシ「アイリスが飛び込んで船を止めてくれたおかげさ。助かったぜ」
カスミ「あーもー、あんたのノープランっぷりは何才になったら治るのよ」
ヒカリ「その手に下げている物は何?」
サトシ「これオーキド博士のお墓に。キクコさんが大好きなお菓子だったらしい」
タケシ「あ、美味そう」
アイリス「まったくもー!サトシがトイレに時間かけすぎるからいけないのよー!」
サトシ「仕方ないだろ?落ちてた木の実が腐ってたんだから」
アイリス「腐ってるか判断出来ないなんて、サトシもまだまだ子供ね」
デント「いや。まず落ちてる木の実を食べる所から間違ってるよ2人とも」
カスミ「サトシ」
サトシ「ん?」
タケシ「チャンピオンリーグ優勝おめでとう」
オーキド『長かったサトシの旅もこれでお終い………ね?』
こういう感じの最終回が良い