木山せんせい
「・・どこまで話をしたか・・な。教科書に載り損ねた事例だったか、
昔の事になる。南アフリカは自主独立を確固とするために核の独自開発に
踏み切ろうとした。当然止められる、がほぼ完成に近い状態だった。
国際社会は廃棄の交換条件にバイオテクノロジーの研究の、
かなり問題がある危うい分野を任せた。
当時はまだ非常に未熟な分野で天の星を掴むに等しい困難さもある。
それらがクリア出来るとは誰も想像はしていなかった、これでトラブルは解決したとね。
しかし、ウクラニアンと呼ばれる博士が一気に研究を進める。
アパルトヘイトで混乱した苦渋の地が皮肉な結論を出す。
言われるままに言う事を聞く知能の低いサルとヒトの中間の存在を量産させる
方法を作りあげたのだ。それから四半世紀、それらの研究の一部をどこが
受け継いだか、説明するまでもないだろう。
Sacrificed stone、つまり核の代替として作られたモノはそれだけの力を有し
短期間に劣化し使い捨てられる。大変だな・・これからどう生きる?
もし神なんてものが存在するなら、神に祈るか呪うしかあるまい」
御坂
「・・・」