アニメージュCANAAN岡田インタビュー
・とにかくよく動くし、映像のテンポも早く、キレもいい。でも、ドライではなくどこか湿り気がある
こういうタイプに作品は初めて観ました
・安藤監督、総作監の関口可奈味さん、そしてピーエーワークスさんの絵の力は、本当にスゴい!
・最初に「この2人(カナンとアルファルド)は迷ったり悩んだりしない」というお話を聞いて「迷わないヒロインで
女性の感情を描くって、どうやって?」とすごく悩んだ。みんなと話し合った末に、ある方向性をみつけた。
・本人たちはまったく変わらないけれど、他のキャラたちとの関係でいろいろな面に光が当てられ、どんどん変わって見える。
・1-2話あたりだとカナンは「言葉足らず」に見えるでしょうし、アルファルドのほうは一言も喋らないで、何を考えてるか
わからない不気味さがある。
でも、実はそれだけじゃなくて……と、徐々に見えてくるようになると思います。
・互いに光を当て合い、それぞれが際立っていくという「群像劇」のなかで、カナンとアルファルドだけが暗い所にいる。
そして、みんなが発する光を、様々な角度から当てられていく。
(他のキャラの関係性割愛)
そうして互いが互いを照らし合うことで、キャラクターの多様な面が見えてくる――そんな風になっていくといなと。
・だから「現時点では」カナンやアルファルドは興ざめなキャラクター
・これまではキャラクターに自分を投影するような書き方をしていたけど、今回は対象に入り込まず俯瞰している。
・今回は一つの解釈に収まらないシナリオを求められている気がした
・キャラクターを突き放してしまうことで愛情だけでなく負の感情を持つことが出来た。自分にとってこれは収穫。
・第1話と第2話が怒濤のような映像の力で一気に押し切ったが、3・4話ではマリアとカナンにグッとカメラが寄っていきます。
特に3話は1・2話とは違うタイプの雰囲気。
・(前述した)「いろいろな面に光が当たっていく」という描写と重なるかのように、快感を感じる場所がどんどん変わっていくような――
めまぐるしく変化する映像に翻弄されつつ、楽しんでください。