とらドラ!文化祭編を観て思い知らされた。この手の痛々しい青春ストーリーは常に両刃の剣だ。
こういうシリアスな展開は、端から見てツッコミを入れながら楽しむ話ではなく、物語に入り込んで
主人公と共に泣き笑いしながら観なければ面白くない種類のものだが、アニメにそうしたものを
求めていない人も多い。気楽に見て萌えたり、ストレス解消になれば良いという人たちだ。
もちろんそれは全く悪いことではない。誰しもアニメのストーリーにのめり込んで
わざわざ痛い思いをしたり不愉快な目に会ったりしたくはないから、シリアスな展開になればなるほど
自己防衛意識から、ひたすら傍観者であろうとする。一般受けすると思っていたアニメだが
DVDまで買うのは、原作信者のうちの極一部くらいな気がする。