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　東金の５歳園児遺棄：勝木容疑者、逮捕後初めて姿　捜査車両で地裁へ　／千葉

　◇拘置理由開示

　東金市の保育所園児、成田幸満（ゆきまろ）ちゃん（当時５歳）の遺体が見つかった事件で、
　死体遺棄容疑で逮捕された勝木諒容疑者（２１）に対する拘置理由開示が１９日、千葉地裁（武富一晃裁判官）であった。
　勝木容疑者が公の場に姿を現すのは逮捕後、初めて。

　勝木容疑者は取り調べを受けるため拘置されている東金署から捜査車両に乗せられて千葉地裁へ。
　裁判官から、拘置理由として、「東金市東上宿の資材置き場に遺体を放置した死体遺棄容疑がかけられているが、分かりますか」
　と問いかけられると、うなずいて、「はい」と返答。
　しかし意見陳述を求められると、顔を手でかきながら５分ほど黙りこむことも。

　弁護側は意見陳述で勝木容疑者の知的障害に関し、「質問が理解できなくても肯定する反応を示しがち」「順序立てて説明しにくいなどの特性がある」として、
　「捜査、公判手続きに配慮が必要」と主張。取り調べの全面可視化や供述以外の客観的証拠に基づく捜査を求めた。

　閉廷後、取材に応じた副島洋明弁護士は「質問に応じる形での意見陳述が認められず残念。
　記憶力が弱く、空間、時間的な認知が苦手な実情を裁判所に理解してほしい」と話した。

　【中川聡子】