オトナアニメのCGディレクターの白井氏インタビューより抜粋
―今回、板野一郎さんが特技監督として参加されていますが、どのようなやりとりをされているのでしょうか?
白井 板野さんはおもに、3DCGパートの絵づくりにおける演出的な方向性やアニメーション、レイアウトなどの
ディレクションを行っていただいています。3Dスタッフが作成したカットは、基本的に板野さんの第一次チェックを
行って、OKになったものから監督、演出の方々に回しています。
―板野さんからの要求で特に苦心されたシーン、描写などは?
白井 板野さんは、作中での自然な動きや、絵的な収まりなどにこだわりをもたれているようです。板野サーカス
みたいな派手な空中戦ばかりがフィーチャーされがちですが、それと同時に、重力下での動態的な制約の中で、
いかに”らしく”巨大なロボットが動くか、3Dスタッフを指導していただいています。3Dスタッフにとっては、そちらの
方が難しいのではないでしょうか。