コードギアスは中二病・童貞・腐女子が全ての萎えアニメ
とりあえず谷口インタビュー。ギアスは実写ドラマを越える(笑)らしいです、これでw
「実写のドラマだけで満足ですか?」 直撃取材に監督激白! 監督 谷口悟朗
「目指したのは『みんなが幸せになれる作品』です。スタッフが嬉しいのは、
お客さんが面白く観てくれて気に入ってくれるということですね。
ああ、誤解しないでほしいのですが、僕は“売れない”というのは罪だと思ってます。
僕の考える“売れる”には、たとえばカラオケで『これ●●の主題歌だよね』と何年か後でも盛り上がれる、
というのも含まれます。銭勘定だけじゃないですね。僕は会社の人じゃないから(笑)」
――近年では最大級のヒットになりました。
「オリジナルアニメであることにも意味がありました。アニメは漫画や小説の『原作付き』が多いけど、
オリジナル企画が評価されないと制作現場の発言権が下がるんです。
映像には映像のやり方があるのに、それが認められないと原作通りにやるだけの“下請け”になってしまう。
それだと業界に入ってくる若い人たちが、ものづくりの夢を持てなくなってしまいます」
―― 『コードギアス』の成功の鍵は何でしたか?
「さあ、成功の実感はないのですが……、悪にも見えるルルーシュというキャラですかね。
『黒の騎士団』は……わかりやすく言うとショッカーです。『ショッカー株式会社』(笑)。
でも善悪なんて照明の当て方次第、ショッカーから見れば、仮面ライダーは悪です。
だって手塩にかけて育てた新入社員が裏切って退社して、競合他社を作ったら腹立つでしょう」
――ロボットものになぜ超能力の要素を?
「ロボットものは衰退していくジャンルだと僕は思ってます。
ガンダムは好きなのにロボット全てが好きなわけではない。これはなぜか、簡単です。
大多数の男性視聴者が好きなのはロボットよりお姉ちゃんです。男は女体が好きなんですよ!」
ストレートな面白さを出してくれ。
あざとさ、まわりくどさばかりでつまらん。
――なぜ女体の話に!?
「いや(笑)、つまり、お客さんの願望は何かという話なんです。
それを叶えるのはエンターテイメントの基本で、『鉄人28号』の頃なら巨大な何かを撮りたいという欲求があった。
でも、今はそれがありません。「大きなモノ」に夢がなくなって、もっと違うモノに目が移ったんです。
たとえば、気に食わない奴を殺したいとか、自分に都合のいい彼女がたくさん欲しいとかを可能にする能力。
そういうところから、脚本の大河内さんの発案で、人を言いなりにできるギアスが生まれたんです」
――視聴者は「万能感」を求めてる、と?
「それも楽に、です。今は少年漫画の主人公たちが『努力』をしなくなりましたよね。
修行に入ると出てこなくなって、登場したらもう強くなってる。
昔は魔球1個つかむのだって『苦労するからできるようになる』と、苦労は説得力でした。
ところが世の中は便利になって、努力の幅が下がって下がって、主人公たちはついに努力しなくなったんです。
つまり、今どきのヒーローは肉体派ではないんです。
一番気持ちいいのは、自分は体を動かさずに、頭で思うだけで巨大な拳が出てきて、ドカンと相手をぶっ倒せること」
――ああ、なるほど!
「そういうものをみんなが喜んだ。今の世は喜んだ」
これでラスト
――まるでルルーシュみたいですね。
「本音をさらすと誰だって何も捨てたくないんです。 夜通しゲームをして遅刻をしてる人が会社で有能な社員と認めてほしがってる。
でもやっぱりゲームはしたい、とかね。 欲しいモノの代わりに何かを捨てるという考えがない。
さらに他の遊びもしてみたい。給料とかも上がらないかな、とかね。 結果として何かが損なわれていくでしょうね」
――アニメに馴染みのない読者に一言どうぞ。
「実写のドラマだけで満足ですか?
……あえて言いますが、アニメのほうが実写よりもドラマの質は上です。
今のプロデューサー主導のTVドラマはキャストありきのあて役≠ナ、人物の描き方が浅すぎる。
それに予算面やロケ地の制限などで表現にくくりが多い。
無論アニメだって、ビル1つ壊す作画も大変なんだけど(笑)、それでも実写よりは幅があります。
頑張ってる実写もありますが、もし物足りないならアニメーションをどうぞ。
スタッフに各分野のスペシャリストが結集した『コードギアス』を観れば、その最先端が見えますよ」
PHOTO 鬼怒川 毅 監督 谷口悟朗 演出の鬼才。ストーリー原案、絵コンテも担当
アニメのほうが実写よりもドラマの質は上です。 (笑)