隔週で失礼します。嵐の前の今週分(第6話)の明日夏感想。
今回も相変わらずというか、侘びを入れにきた赤毛に「気まずいから謝るだけなんでしょ」
とか、なんでいちいちそういう棘を刺すような一言を入れさせるのだろう。
さっぱり水に流させるのはいいけど、渇を入れるように相手にボールを蹴りつけて
「よっしゃ、これで水にながすわ」みたいな、そんなオトコマエな描写だし。
ホンマに明日雄だよ、これじゃ。日曜日の朝に大沢親分の隣に並んでいそうだよ。
さらに部活勧誘の時に続いて、今度は二見さんに突っかかる明日夏が出てきて、また涙。
いや、もちろん、明日夏だって、頭に来て文句を言うことはある。
でも、なんで、ああいちいち刺々しい言い方をさせるのだろう。
原作でも二見さんと言い争うイベントはあったけど、その台詞の内容と
口調の他愛なさは、小学生の口げんかみだいで、微笑ましくすらあったのに。
ましてそれが赤毛との三角関係絡みの伏線利用の為の怒りときては、尚更悲しかった。
ひょっとして、明日夏の快活で明るくて無邪気で朗らかな性格というのは、ドロドロの
泥沼恋愛戦争をやるには、無用というか、むしろ邪魔に思われたりしたのだろうか。
原作のままの明日夏なら、バッドエンカウントのように、自分は鈍いから、友達のままが
いいならはっきりそう言って欲しいと言って、悲しげにそのまま身を引きそうだし。
「ちゃんといい友達に……なるから」と健気に言われたりしたら、困るのだろうか。
そんなんで困るな。オリジナルでもいいから、ちゃんと原作キャラの魅力を土台にして
物語を作れ。なんの為の原作だ。アホか。摩央姉にあてがうのか、サックスみたいな
姉属性を殺すキャラだったり、二見さんの「こんなに人と話したのは久しぶり。私に
話しかけてくるなんて、あなたも物好きね」という段階と感情をゴッソリと削ぎ落と
していきなり赤毛とキスとか、漫才要員にしかされていない菜々&なるみとか、
これは他のヒロイン達の改悪にも当てはまることなのかもしれないけど。
「あれだけ健康的で屈託のない女の子は、そうはいないからな」
ゲーム中のこの柊の台詞が、アニメの前では、ただただ物悲しい。