アニメ企画制作の東映アニメーションの業績が低迷している。二〇〇八年三月期はDVD販売が
落ち込むほか、アニメ関連商品の版権収入も減少し、二期連続の減収減益となる見通し。国内の
DVD市場が頭打ちとなり、アニメを取り巻く環境は厳しい。ネット配信など新事業の成否が成長を
左右しそうだ。
玩具会社などにアニメキャラクターの使用権を与える版権ビジネスは、女児向けアニメの「プリ
キュアシリーズ」が放映開始から四年目を迎え、ロイヤルティーが減ると予想。売上高は一五%
減の四十四億円と保守的な予算を組んだ。ただ同シリーズで主人公を増やしたことなどが奏功
し、期初計画を上回って推移しているという。
2007/10/18, 日本経済新聞 朝刊, 14ページ