まじめにふまじめ かいけつゾロリ その10

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311風の谷の名無しさん@実況は実況板で
抜こうとすると蛇行運転をして塞いでくる。
すると、前から数えて4台目のコンボイから手が出てきて先導した。
追い抜いたら今度は対向車と正面衝突しそうになった。
無謀運転に廃れた運転手は携帯を使おうとしたが・・・・生憎マルチーヌが傍にいたため実働できず。
(本人曰く、偉い人の目の前で運転中に携帯電話を使うのはプライドが許さない。)
そこで、運転手の野生の第六感を利用して泥道を先立って無理矢理追い抜いた。
思わずよろよろするコンボイ軍団。
反対に此方は車が泥だらけだが仕方がない。
なんとか追い抜きに成功した一同はカーラジオをつけて買ってきた缶ジュースを持ち寄って小規模な宴会騒ぎ。
・・・・・・・その後ろでは凄まじいディーゼルエンジンの轟音がとどろいた。
唸るディーゼルエンジン 吹き出す排気ガス 揺らめく十字架 軋むタイヤ 光らせるヘッドライト 響くギアチェンジレバー作動音
これらを轟かせて凄まじい勢いで追いかけてきたのだ。
来れに動転した一同。
マルチーヌは運転手に全速力を命じた。
当然スピードをめい一杯出すが本人は悩んだ。
(もしこの場でスピードを出したらマルチーヌに面子がつかない。かといって並行にしたら潰される)
おまけに周りは人気のない道である。
お構いなしにコンボイ軍団は唸りを上げて驀進してきた。
そしてけたたましくクラクションとパッシングのオン・パレードである。
大人達は必死だったが猪兄弟やマルチーヌはただただ悲鳴。
後ろからはエンジン音 前からはカーラジオのハードな過激音 止まらない。
それに運転手は無理を論じてフルスピードを出した。
流石の本人もここまでスピードを上げて臨界点を超すのは初めてであろう。
ところが、さっきから振り切れない。
それもそのはずだ。
こちらはスタンダードエンジンで高速仕様ではないのだ。
それに対して向こうは大型の貨物や重量物の積載でフリーウェイの走行を想定しているディーゼルエンジンだけに馬力は最高潮を誇るのだ。