まんが日本昔ばなし その9

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229ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2
最終回にオンエアされた2話は、初期作品らしく、まだ毒気が無いほのぼのとした
ストーリーを漫画チックに描いたものであり、それなりに楽しく見終えることが出来た。
「しょじょ寺の狸ばやし」のクライマックス、和尚と狸のラスボスの腹鼓合戦には
「スゥイングガールズ」終盤を見るかのように手に汗握って見ていた者も多いの
ではないか?
しかし、この話、小僧連れの押し出しが良い和尚や荒法師がまんまと狸たちの策に
はまって撤退、乞食坊主風の和尚が狸たちと交流を深めることにより寺の住持足り得る
という展開には、「ルックスや腕力ではなく心持ちが大切である」という教訓を読み取れる
やに思う。
「たにし長者」は、たにし息子の意外な可愛さにおじいさん同様、「かわゆい!」と
思わず声を上げてしまった人も多いのでは?
たにし家をさり気なく犬が人間と一緒に覗いていたり、馬が驚愕の表情を浮べていたり、
敵役のカラス集団も妙に人間的なドタバタぶりを見せたりと、
人獣が一体化した(なにしろ、たにしが人語を解するのである)「昔ばなしワールド」が
楽しめる。
しかし、この話、「…だで」という特有の語尾のイメージとルックスも少し似ている
こともあって、嫁さん役を宮崎あおい、たにし息子を高岡蒼甫で映像化したいと
思った人も多いのでは?

だけど、とうとう終わってしまったね…