桜蘭高校ホスト部 指名客12人目

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235風の谷の名無しさん@実況は実況板で
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/30(日) 17:24:58.74 ID:m0gc1V5k0

結局、眠ることは出来なかった。
「くっ」
足に熱い鉄の棒を突き刺されたような痛みが走った。銃弾が体内に残らなかったことだけが、唯一の幸運だった。
おば――久子は玄関前で血を流しながら倒れる清太を見つけると、家族総出で大騒ぎをしながら止血をし、以前清太たちを泊めていた部屋に運んだ。
痛みと熱に喘ぎながら、清太は久子に謝った。「すんません、すんません」と、繰り返した。「黙っとき」と凄まれたので、すぐに黙ることにしたが。
「今日お医者さん、来るからな」襖を少しだけ開けて、久子がそういった。「おかゆ、食えるか?」
「すんません」
「言いっこなしや」
「すんません」
「おかゆ作るから、待っとき」
それきり、清太は瞼を下ろした。