ここでの蟲とは動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達。
それらを総じて「蟲」と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、ヒトと蟲とが重なる時、
人智を超えた妖しき現象が生まれ、ヒトは初めてその存在を知る。
生命とは、他をおびやかすために在るのではない。ただ、それぞれが在るように在るだけ──
こうした「蟲」とヒトとをつなぐ「蟲師」である主人公ギンコが、旅の途中で様々な人々と、
それに関わる蟲達に出会ってゆく。
だがそれは、二人の心に生まれた小さな歪みによって一変してしまう。
学園を襲う突然の異変。
俺達が目覚めたそこは見知らぬ戦乱の異世界だった。