エウレカセブンは視聴率1%台の糞アニメ 38

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11前スレから1/5
サントラインタビューより抜粋
佐藤大編

----シリーズ構成上、音楽的にはどういう世界観を築こうと思っていましたか?
佐藤:まず、佐藤直樹さんといえば「ウォーターボーイズ」や「ローレライ」が代表作で、
いわゆる男の子達の青春群像ドラマの劇伴ガうまい方という印象が強くて。実は僕と同い年なんですね。
京田監督もキャラクター・デザインの吉田健一さんも同い年で、監督が最初に「僕らの世代
のためのロボット物を作りたい」といった時に、佐藤さんも同意してくれた。で、上がってきた物を聴いたら、
ある意味"青春"みたいなイメージが完成されていたので、そこにもう一つ必要な物は何か
…と考えたんです、本気でボーイ・ミーツ・ガールをやろうという意図もあって、14歳くらいの男
の子にとってもてたいと思うときの要素としてファッションや音楽って大事じゃないですか。そういうものを
描く時に、自分達と同じ匂いがしてないと世界観にリアリティが持てない。そこで何が必要かと考えたのが
カウンター・カルチャーとダンス・ミュージック。それをちゃんと真正面からやろうよっていうのが
企画の大前提にあったんです。
122/5:2005/12/02(金) 05:33:18 ID:72ousdsd
----ロボット物と、いま言ったようなサブ・カルチャーの要素を溶け込ませるのは、かなり難しいよう
にも思えますが。
佐藤:確かにそうなんですが、ロボット物というのはアニメ産業としては避けられない。そこを避けて、
分かりづらい物を見せても仕方ないし、広げるなら大きく広げなくては意味がない。で、監督からサブ・カルチャー対
メイン・カルチャーをやりたいって話もあったんですね。というのは、ロボット物って、僕らが子供の頃は
サブカルだったんですよ、ガンダムにしてもマクロスにしても。それがいまや、ジャパニメーションとか言われて
メイン・カルチャーになってる。僕らは全然そんな気が無いのに、それを自己反省しないと次に進めないんじゃないかって。
そこで、ロボット物なんだけれど、サブカル対メインカルチャーの構図はうまく合わさるのではないかと考えたんです。
----その象徴としてのLFOが、サーフ・ライディングをするというのは…
佐藤:ロボットは変形するものでなくてはならない。(中略)そのときに「サーフィンってカウンター・カルチャーじゃないか」と話が盛り上がって。
ロボットがサーフィンすることによって、音楽を初めとするサブ・カルチャー、僕らが感じているアニメの違和感みたいなものが、
そこにすべて内包できるぞって。そこで、変形型サーフィン・ロボを作ってみたわけです。
(略)で、その登場人物たちは波を求めて世界中を旅してる。その中に少年を乗せたら成長譚になって、
僕らがやりたいものと繋がってくるのではないか……それこそ、ジャック・ケアルックみたいなモチーフも
ロボット物という枠組みに入れ込めるなって。
133/5:2005/12/02(金) 05:33:48 ID:72ousdsd
----要するに、今彼らが過ごしてるのは、"夏"という事?
佐藤:そうです(笑)。いわゆるサマー・オブ・ラブだったりセカンド・サマー・オブ・ラブと呼ばれた、
ユース・カルチャーの伝説にも繋がる。(略)それこそ「世界が変わる!」って。でも、その季節も終わりが来る…。
そういう感覚を、どこかに刷り込めないかなっていう気持ちが大きくて。それは音楽に限らず、自分達が
遅れてやってきたという感覚は青春の時に誰もが通る事ですよね。自分が世界の中心にいないような気がしてくる。
それがものすごくイライラして、むかつくって部分があって。一方で、世界の中心になった人間達はどうかといえば、
こんなハズじゃなかったのに…と思ってて。
----その両軸が、ホランドとレントン?
佐藤:そう。あの二人は全く同じ人間として描いてるんです。未来のレントンはホランドだし、過去のホランドがレントン。
だからホランドはレントンを見てイライラする。もっとうまくやればいいのにって。レントンは「なんでわかってくれないんだ」
と反抗する。その相対によって過去の自分達と向かい合う事はできるし、見てる子達は未来の自分達に向かい合う事ができるのではないか…
という二重構造にしたかった。これまでのアニメは、どこか一方的に思えるんですね。子供の目線で描いたらそのままで、
大人は大人としてしか出てこない。でも、僕らが大人になって感じるのは、実は大人って大人じゃないって事だったんですよ(笑)。
だって、二十歳過ぎていきなりクラブにハマって、、世界中踊りに行くなんて、自分が十代の時には思いもつかなかった。
それは監督も同様で、そういう大人の"あがき"もアニメの中にちゃんと定着させようという話になったんです。
144/5:2005/12/02(金) 05:34:19 ID:72ousdsd
----実際、30代半ばを過ぎても大人の自覚ってないですからね…。
佐藤:ないない(苦笑)。でも、大人は少年にとって書き割りにしか見えないアニメが多くて、少年の成長のために
都合のいい大人ばかりが出てきちゃう。1クールや2クールの企画だったら仕方ないけれど、1年間の放映が
決まった瞬間に、そこは逃げないで立ち向かおうと腹を括った。ホランドの成長も挫折もきちんと描こう、と。
それは僕たちが向かい合って成長しなくちゃいけないというのと同じで、ロボット物で描ける事って
既にそれぐらいしかないんですよ。やりつくされちゃってる。何をやっても何かに似ちゃってる…という事から逃げないでいるには、
そこに立ち向かうしかないって。
155/5:2005/12/02(金) 05:35:14 ID:72ousdsd
----ある意味、等身大的な”大人になりきれない大人”の姿を描くしかない、と。
佐藤;それを監督は、僕とだから「一緒にやろう」と叩きつけて。僕が構成に加わった時に、それができると
思ったそうなんです。監督も僕が遊んでたクラブのパーティとかに来てたらしくて、僕がどういうことをしてきたか
大体知ってる。だからこそ、そういうことをやりたいと。それを言われちゃうと、逃げないでやるしかないなって。
本音を言うと、いつか描かなければならない事だけれど、いまはまだ早すぎるかも…と思いながら始めた感じも強かった。
でも、監督にしてみたら「いまなんだ!」って気持ちで、本気なんですね。だったら、こっちも本気じゃないとダメだ、
照れがあったらだめだって学んで。いまは全部さらけ出して描こうという気になってますよ。だって第1話のタイトルが「ブルー・マンデー」ですよ。
これを出したら後がないやって(笑)。
--物語りも折り返しを迎え、ますます自分をさらけ出そうとしてますか?
佐藤:以前、惜しい守さんと仕事をさせていただいた時、彼の場合、作品がイコール本人なんだって感じたんですね。
僕にとって過去そんな事は一度もないし、監督も吉田さんもなくて、だから、もしかしたら今回は代表作を作るチャンスかも…と、いま
半分まで来て思い始めてますね。だとしたら、ひょっとして器用にまとめなくてもいいのかもって気もしてる。それは余裕とかでは
なくて、かっこよくまとめる事を考えてたら逆に残らないかなという不安。生意気な言い方かもしれないけれど、
そこまでブッ壊れないと(お前ら視ね!)っていう負の反応に対して自分が勝てないような気がして(笑)。
(中略)だから、この作品のサントラは、自分達で逃げ道を塞いで、退路を断つようなものです。

全文(一部見にくい為色反転)
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