★生徒を叱れない先生達
【PJニュース 09月19日】−「先生が生徒を叱れない」。今、教育の現場では、
生徒を叱る先生が少なくなっていると聞く。これは、筆者が知る或る私立高校の
実際の出来事であるが、若手教師が寝ている生徒を起きるように注意した。
するとその後、叱ったことが年配教師に伝わり、今度はその若手教師が「生徒を
叱らないように」と、年配教師に叱られたというのだ。「眠いかどうかは生徒の自由、
そっとしておいてたほうがいい」というのが年配教師の考えだが、その考えに疑問が残る。
このような傾向は、特に私学(私立中学校、私立高校)に多いのではないか。
なぜかというと、少子化が進む今、学校側は生徒を集めなくてはならない。実際に
私学は、学校説明会を毎週のように行ったり、入学試験の回数を増やしたり、と
生徒確保に必死だ。このように、生徒はお客さんである、という考えが
強くなっている傾向がある。
つまり、私学のお客さんである生徒様に不愉快な思いをさせてはいけない
という考えが支配されつつあるのだろう。このようなことでは、学校という場で、
生徒にやっていいことと、いけないことを教えるのは非常に難しい。確かに私学は
経営も大切である。赤字では学校は教師に給与を払えない。しかし、生徒はお客さん
という見方が強すぎるのもどうかと思う。今の若者は昔とは違う、と語る教師は
教育の現場で非常に多い。はたして、それは本当なのだろうか?また、その傾向を
助長しているのは、教師自らの部分も多いのではないだろうか。【了】
引用元
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1399358/detail?rd