† マリア様がみてる soeur.76†

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戦闘開始の警報が鳴る中、俺はミリアリアに留置所から連れ出された。
ディアッカ「あ、あの……っ!?」
ミリィ「来て」
俺の戸惑いにミリアリアはお構いなし。急いで戦闘態勢に入る足つきクルーたちの流れに逆行して、
廊下を進む。捕虜を解放するなど信じられないと思いながらも、ミリアリアに強引に腕を引っ張られて
いくのは嫌じゃない。ただ、胸がドキドキして苦しくなった。
ディアッカ「どちらに?俺、逃げませんから」
退出口の扉の前で、俺は言った。発進準備はもう、完了していた。
ミリィ「ああ、ごめん」
ミリアリアは思い出したように、俺の腕を離した。