ふたりはプリキュア ++ PRETTY CURE ++ 42

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31風の谷の名無しさん
>>24
ナージャとミケは本気でプリキュアを倒そうとするが、いかんせん
実力不足、だがプリキュアも本気で少女を倒そうとは思わない。
ドラは表向きナージャに協力する顔をしているが、3月の映画がぶっちゃけ
気になって積極的に戦うつもりはない。既に終わったアニメの主人公に、
他局のキャラ、彼女たちに協力するだけの価値を見いだせないのだ。
ヤツデンは……何も考えてない。必死のナージャにバカみたいな声援を送るだけだ。
いいかげん、戦いが膠着し、ナージャたちに疲労の色が見え始めた頃、
初めてドラが動く。手に付けた空気砲をおもむろにあげると、筒先を
ミケに向ける。「ドカン!」ふきとぶミケ、唖然とするナージャ。ミケはぴくりとも
動かない。ドラが裏切ったと知り口汚く罵るナージャ。だが、ドラが敵に回って、
ミケも倒れたいま、もはや勝機はあり得ない。そして筒先がナージャに向けられ……
だが、ドラは攻撃しなかった。そして黙ってどこでもドアを出した。
「もう帰ろう、ここはぼくたちのいるべき場所じゃないよ……」
がくりと膝を付いたナージャの頬を涙が伝う。先輩であるナージャの涙に
プリキュアたちはかけるべき言葉を持たなかった。ヤツデンは、まだ旗を振っていた。