【NHK教育(+BShi)】〜十二国記〜第十七章

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780風の谷の名無しさん
第三十八話 「風の万里 零明の空」 十五章より

戦いがあることが信じられない。
そんなふうなのんびりとした午後だった。
鈴「きっと明日になれば、たくさんの人が死ぬのにね。」
鈴は歩●を歩きながらこぼした。
祥慶「たくさんの犠牲が出るんだから、ちゃんと
   景王の耳に届くといいわね。      」
祥慶がそう言うと、陽子が突然足を止めた。祥慶が振り返って
首をかしげ、すぐにああと、破顔する。
祥慶「謀反なんて起こしても、成功するかどうかなんて
   分からないでしょう?私も●●も、●●をどうかできる
   なんて思っていないわ。たとえどうにかできたって
   どうせ首謀者は処罰されるの。でも、景王が気づいて
   くれればそれでいいわ。              」
うん、と鈴もうなずく。
鈴「きっと王様は和州や止水がどんなふうだか知らないのよね。
  乱が起こって、昇鉱や●●がこんなにも恨まれてるって
  知ったら、ちゃんと調べて、これから考えてくれるかも
  知れない。・・・・・そうなるといいな、って話。   」
言って鈴はくすくすとひとり笑った。