ギャラクシーエンジェル Dish98 氷河期第4期
「立ちこめる霧のソルべ」の解説をしたいと思います。
結論的にはあの話は、「ミントの妄想話」です。
あの話の中にはカバンを見たがる街の住民とカバンを見られたくないミントと限りなく主役に近い存在でありながら決して物語に関与しないヴァニラがおり、どれも曖昧な存在です。
ミントはあのカバンの中を「重要な書類」と認識しておりますが、それが自分のこれからを左右してしまうので「自分にとって大切なものだが、それが何か分からない」というミントにとって現実での曖昧なものとなっていました。
それによってあの仮想の世界の中では「空」であるが、それを街の人に知られるのがイヤで見せるのを拒んだのですが、街の人はカバンの中身を「空」だと知っていましたが、それを容認しないミントに認めさせて霧の街の夢を終わらせようと必死になるわけです。
唯一の現実からの他者である傍観者のヴァニラは先述の事を知っており、カバンの中身を自分(ミント)で確認して欲しかったのですがミントは最後の最後まで自分で確認せずに仕方なくヴァニラがカバンを開けてしまうのです。
所がミントはそれでもカバンの中身を認めたくない、その思いの一心から霧の街の「シミュレーション」をやり直してしまうと言う訳です。
街の住民はミントにカバンの中身を確認してもらう為に策をかけてますが、逆にミントに利用されており、「策士策におぼれる」という言葉の通りに街の人はミントに騙され続けると言うわけです。
あのカバンには自分にとってもよいものとしか夢を見れない少女が他者によって夢で無い事を告げる為の物語です。
というわけで、もう一回観てくださいw
ちなみに「ぷるぷるプティング」はなんの構造もない話なはずだから、解説は出来ないです: