TEXHNOLYZE ROGUE 09 -テクノライズ-

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96ほとり@ o055040.ap.plala.or.jp
 ようやく見えてきた、やっぱこのアニメ最高だ!
 ここにきてようやくこの作品が持つ、"構図"の意図がわかった。

 ひとまずのバランスを保ちながら、秩序を保っている、三つの勢力がある。
 そこに住む人は、それぞれ自分の置き場をその三つのどこかに置きながら、
いちおうの安定を保っている。

 そこにはみ出た、そのどこにも属さない揺らぐ"基準"。
 それが檪士。

 同じく、そのどこにも属さない上から"降臨"したものとして、現在は釣り合い、
均衡を保っている網引きに一筋の裂傷を与え、その世界にもう一度混沌へとかえし、
新しい秩序を作り上げようとするもの。
 それが吉井。

 特異点を持たないこの宇宙の中で、一つの基準に寄り集まり統一的であるがゆえに
"いびつ"な形を作り出してる世界が今の世界。この作品において吉井が美しくないと
感じるの"上の世界"とは、そういうものではないだろうか。
97ほとり@ o055040.ap.plala.or.jp:03/06/07 02:19 ID:vUL8JjFX
 いまの日本を含む"世界"の概念を表側とする世界は、大きく強く空間的にも地球全土に及ぶ
秩序があるがために、それを絶対的秩序としてとらえがちだけど、それすらも実際はほころび
だらけだし、一つの勢力でしかないという認識が、欠けているかもしれない。

 色んなところで裏側はチラつくし、それも同じく空間的な地球全土を覆っているのだけど、
 それをあまり認識しない人は、――それが揺らぎ、混沌が巻き起こるところを目にしない人は、
この世界が絶対唯一の秩序であると信じて疑わない。

 そこで構図として理解しやすい混沌を描く為に、この作品には構図としてあえて三つの
せめぎ合う勢力を置いたのではないかと自分は思う。

(それぞれの勢力が、現実のこの世界においてどれを比喩している等の考察は、他の誰かに任せる
 こととし自分はあえてここでは触れない。しかし割とロコツな構図であるといえるだろう)
98ほとり@ o055040.ap.plala.or.jp:03/06/07 02:20 ID:vUL8JjFX
 基準を失い全てを飲み込む混沌の渦、巻き上がる炎、
これはやはり、サイケデリックトランスの精神とも繋がるものであり、
やはりこの作品はその"表現"、"テーマ"に至るまで
サイケデリックの精神を持った作品であるように自分は思える。