ヒートガイジェイ その8

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292最終回
ダイスケ「ジェイ、また会えるかな?」
ジェイ「約束はできないが・・・、そう信じている」
ダイスケ「俺も、信じてるぜ」
ジェイ「ダイスケ、目をつぶれ」
ダイスケ「あん?」
ジェイ「活動限界をこえたマシーンは、そっと姿を消すものだ。
    男は去りゆく後ろ姿を、人に見せてはいけない」
ダイスケ「最後まで、ジェイはジェイだな」

シュン「ジェイは無事に・・・?」
ダイスケ「ああ」
キョウコ「ジェイ!」
ダイスケ「寂しいけど・・・良かったんだよな」
シュン「ああ、マシーンとしての役目を果たしたのだからな」

ショウグン「西地区、すごいぞ・・・見に行かないのか?」
ボマ「いい。もう返事は、貰ったのだから」
ショウグン「どうだかな・・・」

その日の夕方、みんなでセントラルタワーに行った。
みんな、心のどこかでわかっていたようで、笑顔で別れを告げることができた。
そして、いつもより一体少ない特務課で、報告書を書いた。
ジェイはメモリーにたくさんの記録を残していた。 
激しい任務の間に、こんなにも美しい街の風景を記録していたのだと知って、
すこしほっとした。
その映像を観てると、ジェイは本当にジュドの街が好きだったんだと思う。
もうすぐ冬が終わる。春になったら、特務課に新人が配属されるらしい。
そしたら、今度は俺が頼りになる先輩にならなきゃな。

俺は、ジェイの事、忘れないぜ・・・