まほろさんに激しく(´Д`;)ハァハァするスレ

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172最終回EDその後
”はい、370号室になります”
そう言われてキーを手渡されたのがもう何時間もようにさえ思える。
俺とまほろさんは黙ってホテルの廊下を歩いていた。
「ここだね」
ジャコッ。カチャリ
もう2000年代に「鍵」というものはカードキーにおきかえられたはずなのにこのホテルでは今だにシリンダー式の鍵だった。
自動で電気が点く。
「わぁ…きれいな部屋ですね」
まほろさんはベッドの側のソファにかけよる。
俺は後手に重いドアを閉める。部屋と周囲には殺気は……無い。
本当はクローゼットやベッドの中まで確認すべきなのだが、さっきエレベーターを降りた時から、動悸が激しくなって、もう…止められない。
すっとまほろさんの後ろに忍びよる。
「すぐるさ…」
ふりむくまほろさんの唇を奪う。
一瞬まほろさんの目は驚いたようだったが、俺が舌をからめると、おずおずとからめてくる。
そのまま右手でまほろさんを支えながらゆっくりとベッドに押し倒した。まほろさんの髪の匂いがする…
そこで突然涙が止まらなくなってしまった。
「まほろさん…まほろさ…」体を重ねたまままほろさんの頭を抱きしめて泣きじゃくる。
「すぐるさん…?」とまほろさんは俺の顔を持ち上げて両手で目尻の涙をぬぐってくれた。
涙がまほろさんの手を伝わっていく。
「ごめんね…なんか急に泣けてきちゃって…かっこわりぃ…」
「いいんですよ。すぐるさん。お風呂でそのお顔を洗ってからにいたしましょう。」
まほろさんも目尻に涙をためていた。
俺が涙をそででぬぐってベッドから起ち上がり、まほろさんの手を取って起こした。
とまほろさんは俺の手をとったままバスルームに向かった。
(続く)