今さらながら「千と千尋の神隠し」

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594風の谷の名無しさん
>>590 >>592
たとえばハクの本名・・ニギハヤミコハクミズ・・を漢字で表現したとしたら、
漢字そのものは音韻では表現できないわけで、したがって書き言葉の存在が
説明されるわな。
歴史的には、それまで語り部たちの口承で伝えられて来た様々な話を系統立てて
説明する、という流れができて、そうして出来上がったものが「古事記」や
「日本書紀」だったりするわけ。
ここまで来ると、もうそれ以前の「八百万の神々」といった観念とはかけ離れて、
それこそ日本的な神話を含めた「神道」になると思う。
ただし神話、となると日本に限らずどこの国でも或る種の政治性、というか権威
根拠的な面は持つからね。その意味ではかなりいかれた解釈もあるのがつらい。

まあハクの場合はとなると、河そのものは幾千年のいにしえより彼の地にあって
時の移ろいと共に今にあるもの、ハクが河の精とするならば、ハクもまた然りで、
やはり「八百万の神々」のひとつとしてとらえるものだと思う。
ただし竜の姿を取るのは、荒ぶる神でもあれば畏れ多きものでもある。今夜あたり
台風がお越しで、そうした部分もさわり程度には見られるかな?