【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 4

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724 ◆TTC5ZW51Z2
九二が苦募の部屋に泊まり込むようになって、数日が経った。
理由はなかった。あの日訪れた九二はそのままこの部屋に居続けた。
苦募にとってそれは、外装だけが真新しくそらぞらしいワンルームの部屋に今まさに生きている生々しく熱い存在が生じ、そして孤独だった部屋に他人の意識がちらつくようになるだけのものだった。
自分はもう外をうかつに歩くこともできない。九二はそれを知った顔で、何でもないように日常で必要とする食料や生活用品を買いに出ては当然のように補充した。
苦募はそれを眺め、九二という他人が自分の崩壊した日常に介入してくることを時折不思議に思い、場合によっては差し出がましい偽善、九二の自己満足行為だと鬱陶しく思った。けれど拒みはしなかった。
九二はそんな苦募の希薄な反応をどう思っていたのか。夜になるごとに苦募を求め、そういう習慣であるかのようにセックスをし、何度も「先輩」と耳元で囁いた。じっとりと熱く絡みつく声で。
けれどそんな生活がいつまで続くだろう?
九二には九二の生活があるはずなのだ。事の露見によって部屋に籠もりきりになった苦募とは違う生活が。
「九二、お前いつまでここにいるんだよ」
ある日、ついに訊いてしまった苦募に、九二は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をして、それから哀れみをたたえた瞳で苦募を見つめ、「今の先輩には俺が必要だから」と言った。