【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 4
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いらちなきのこ ◆MBg2xrtxYY :
澤井千恥の戦場
この物語は不完全なフィクションであり、実在する人物・団体には多分関係ありません
「あいつら、また下手な小説を書き散らかして。」
澤井千恥が日課のスレ巡回を開始した途端に目障りな小説を見付けてしまい、忌ま忌ましげに呟く。
今夜は朝からインテックス大阪から行っていたのでゆっくりしたかったのだがそういう訳にもいかないようだ。
最近の主戦場であるガチホモ板に赴かなくてはいけない。
今夜も長い夜になりそうだ。
千恥は過去スレを読み返し、スレの流れを確認していく。
この時は大勝利だったな。
数日前に残り100を切ったスレを一人で埋めた時のことを思い出した。
端から見れば夜中の3時から2時間以上もかけて馬鹿以外の何者でもない行為だが、千恥にとってはいわば聖戦であり、1000まで埋めたのだから勝利を納めたことになる。
千恥にとって次スレを立てた連中は、潔く負けを認めない往生際の悪い連中ということになる。
つまり、自分の行為を客観視することが出来ないのだが無駄に行動力がある分タチが悪い。
「そういえば、あいつら大学板にも出没してたっけ。」
情報収拾も兼ねて大学板を覗く。
〈ぶさめはキメてるんじゃないか。〉
千恥を皮肉る書き込み。
「アホかぁ!」
思わず声を上げ机を叩く。そう、千恥はいかがわしいクスリに手を出している訳ではない。
脳内麻薬が過剰に分泌されているだけ、垂れ流しになっているだけなのだ。
エンドルフィンやドーパミンに代表される脳内麻薬、その物騒な名前とは裏腹に我々の日常生活と密接に関係している。
例えば、恋人、友人といる時の充足感はエンドルフィンの分泌によるものと言われている。
また、逆に人が孤独を感じるのはエンドルフィンが不足しているからである。
このようにエンドルフィンが多幸感をもたらすのに対し、ドーパミンは主に覚醒を促し、快感を高める働きがある。
今、ワイドショーで話題になっている白いクスリを脳内で分泌しているようなものだが、ドーパミンが不足、または過剰に分泌されると妄想、不快感を伴い、白いクスリの禁断症状のようになることもある。
勿論、これらの脳内麻薬は脳により制御されて分泌されるのだが、千恥は何処かで蛇口が壊れたのだろう、ドーパミンで見えない敵を作り出し、エンドルフィンで旦那やキープ君を作り出しているのだ。
因みに脳内麻薬は創造力の源ともなるものであるから千恥が文才を誇示するのはあながち間違いではない。
ただ、世間では文才と言わずに精神分裂症と呼ぶ方が適切なだけである。
ガチホモ板に目を通すと目障りな小説を書くヤツが増えている。
敵はどんどん増えているということだ。
でもこちらにも相談する仲間がいる。
今夜も大勝利だ。
見えない敵と、居てもしない仲間と共に、千恥の闘いが今夜も始まる。