【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 2

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659ぶさ哀し
「ああ…朴様。どうか私をその雄大な男根様の虜にさせてくださいませ……」
ぶさは、妄想の中で美しい女に化けていた。
当然、二次元基準での美しい女である。
しかし、なんだか釈然としない。
処女の自分が、男に犯されるという感覚そのものが、わからない。
ぶさは女の想像をやめて、なんときょーやの顔をした男性の自分を想起した。
やはり、長年慣れ親しんだ男と男の性愛というものが、一番しっくりくると
ぶさはほくそ笑んだ。

同級生女子らが、ぶさの笑いを見て、きもい、きしょいと囁きあった。

朴は、きょーやの顔を奇妙にコラージュされ、顔は二次元のきょーやであり
裸体はリアル三次元であるという、不気味な絵図であった。
きょーやに犯される、美少年きょーやである自分。
ぶさは陶酔しきっていた。
男になりきり、ありもしない三つ目のやおい穴を弄られる快楽を想像した。


新入生歓迎会で見た男根は、竹の子と称される真性包茎に近い、惨めな
奇形に近い物体であることを、ぶさは知らなかった。
「小さい」「臭い」という、周囲の女学生からの嫌悪のこもった罵声も
ぶさの耳には入っていなかった。

自分に好意を抱いて接近してきたであろう、二浪の男の先輩。
顔面に精液を浴びせられ、嘲笑されるという集団リンチに等しい状況を
この歪んだ娘の認識は、愛だと信じこみはじめていた。
それは、周囲の女子学生たちの猥雑な吹き込みの成果でもあった。

「ぶさちゃん、羨ましい〜!朴先輩、あんな大胆な告白してくるなんて」
「そうそう、ぶさちゃんに対する並じゃない愛情を感じるよね〜」
皮肉たっぷりの声音で畳みかける彼女らの言葉は、もはや露骨な
いやがらせであった。
660ぶさ哀し:2009/08/09(日) 11:32:01 ID:536TkBxp
どんなチンピラであろうと、愛している女性に、居酒屋の一室での
衆人環視の飲み会で、顔面射精などできるわけがない。
そんな世間一般での常識など通用しないのが、ぶさの恐ろしい闇であった。
ぶさはすっかり女子学生らの嫌味を真に受けていた。
はじめ、同級の女子学生らは、ぶさが高等なスキルをもって自分たちの
皮肉を受け流しているのだと思っていた。
いや、そう信じたかったのだ。
顔面射精が真の愛だなどと、信じたフリをしているだけなのだと。

しかし、ぶさの底知れぬ恐ろしさはこれからであった。
これはほんの序章に過ぎぬのだ。
頑迷なヲタク少女が貧乏な環境で、学校の成績だけが拠所で生きてきて、しかも
両親に半分は厳しく、半分は放任されて育てられてくれば、どうなるか。

ぶさにとって、いつしか根拠のない自信が己の支えとなっていた。
ヲタク特有の、自分に不利な話はなかったことにして、全て自分の
世界に引きずり込むという力業を身につけた彼女にとって、他人の
言葉の裏を読むなどという面倒な作業はいらなかった。
言葉は言葉である。
空気を読む、他人の表情を読む、言外の意図を察するという当たり前のことが
一切できないぶさは、女子学生らの言う言葉を、そのまま信じているのだ。
そのことに気付いた女子学生たちは、戦慄を禁じえなかった。
心底からぞっとした。

そして、自分たちの無責任な言が、ぶさを朴への盲愛に駆り立てる一助に
なったことを恐れた。
が、ぶさは愚昧なので、朴への歪んだ愛情の世界にのめりこみ、もはや同級生
女子が自分に近寄りもしなくなったことを別段気に留めることもなかった。
相変わらず、大学デビューで得た僅かな友人たちと、声高に殺人鬼物語の
話をしている。
彼女らは奇異な生き物を見る目でぶさらを見た。
ウザい、きもいという言葉だけではぶさを括れなくなった。

世界は自分と、自分の愛するもののためにだけ在る。
それは自分と自分に同調してくれる少年同性愛嗜好の者たち、家庭教師
殺人鬼を偏愛するものたち。そして朴。

おそろしく単純化された図式が形作られていった。
自己撞着することによって、ますますぶさ自身が作り上げた劣悪きわまりない
妄想を増強させてゆくのであった。