【お肉壺】QB師匠の窪みを語るスレ【股間が竹の子】 2
651 :
ぶさ哀し チュニック哀歌1:
ぶさは、自分たち自治会に敵意を向けているであろう仮想敵どもに
「(ここは)監視しているので、そのおつもりで」と書き残した。
ぶさは満足であった。
自分の嚇し文句は彼らにとって脅威であろうと、幼稚で肥大した自我が
もたらす万能感に包まれていた。
ぶさは、根拠のない自信に満ち溢れていた。
自分が自治会役員に推挙されたのも、偏差値が高い高校から国立大学に合格した
自分の素晴らしさを見ぬいた同級生からの、畏敬の念ゆえであると思っていた。
学内でも、カルトの一派と認めるのが自治会であった。
誰しも、自分は異端者であるとは見なされたくないものだ。
ゆえに、ぶさの自治会への推薦は、垢抜けない不細工な田舎者への集団苛めで
あった事実に、彼女自身気付きもしなかった。
ある日のこと。
ぶさの地元行きつけであったニチイ、もといサティでお気に入りだった、チェックの
チュニック服を、おしゃれな店しまむらで偶然見つけた。
奨学金を受けていながら、学資に使うべきすべての金を携帯電話でのネット
通信費用と家庭教師殺人鬼物語に流用しているぶさにとって、サティで見つけた
チュニック、3990円也は高嶺の花であった。
652 :
busa:2009/08/09(日) 10:19:01 ID:536TkBxp
ファスナーが壊れたその服は、しまむら安心価格500円で売られていた。
ぶさは狂喜した。
実家にいた時は、虎視眈々と、その妊産婦が着るようなだらしないシルエットの
服が値下がりするのを待ちうけていたのだ。
2990円、そして2490円。順調に服は値崩れしていった。
やっと1990円になるであろうと思った時、ぶさの前からチェック服は忽然と
消え去ったのだ。
ぶさは服が売り切れたのを知り、二日間寝込んだ。
決して軽くはない、己の重量感溢れる肉体を誤魔化すには、妊婦服と
見まごうばかりのあのだらしなく膨らんだ布がよかったのに。
たとえファスナーが完全破壊されていようが、安心価格に狂気乱舞した
ぶさは、即座に服を掴んでレジへと向かった。
愛しのきょーや様になけなしの金を注ぎ込んでしまったので、明日からは
ベビースターラーメンをかじる生活が続くことになる。
両親からの仕送りの食糧も尽きていた。それでも構わなかった。
そして、ぶさは毎日のように、そのお気に入りの服をまとい、颯爽と
自治会役員の会合へと向かうのであった。
ぶさについた渾名が、また一つ増えた。
「チェックメガネザル」
ぶさは、それが自分への皮肉であると理解できるだけの知能も持ち合わせて
いなかった。