ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 36尺目

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400ウホッ!いい名無し…
「オッスオッス!」

「オッスオッス!」

さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
イエス様のお庭に集う雄野郎達が、
天使のような無垢な笑顔で背の高い門をくぐり抜けていく。
清さを知らない心身を包むのは、捻り鉢巻と地下足袋と六尺。
鉢巻の結び目は乱さないように、
白い前垂れは翻らせないように、
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、女にしか興味がないなどといった生徒など
存在していようはずもない。

私立リリアン雄学園。

明治三十四年創立のこの学園は、
もとは家族の令息のためにつくられたカトリック系雄野郎学校である。
東京都下。武蔵野の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、
神に見守られ、幼稚舎から大学までの一貫教育が受けられる雄野郎の園。

時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、
十八年間通いつづければ温室育ちの純粋培養ポジ野郎が箱入りで出荷される、
という仕組みが残っている貴重な学園である。