ガチムチの六尺兄貴のガイドライン 34尺目

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376ウホッ!いい名無し…
目覚めた酒癖 投稿者:ピートパンチ (12月6日(水)19時37分19秒)

俺は昔ながらのピート臭の強いウイスキーに強く興奮するものです。
アルコール感もなくなった年期あるオールドボトルや、
ピートをしっかり焚いたスモーキーピーティー、ラフロイグ・ラガヴーリン・アードベッグ、
熟成年数の若いアイラモルトでピーティーさを強調した、蒸留所非公開モルトなんかにひどく興奮します。

昔、ほんの出来心・好奇心で、あるBARに行ったことから、そういう性癖を身につけてしまいました。

俺の家の近所には大きな繁華街があり、そこは昼と夜の印象が大きく異なります。
夜になると、いわゆるアル中がどこからともなくたくさん集まってくるような街です。
繁華街の中心には、
昔から「ウイスキースノッブ御用達」と噂されている怪しげなBARが、
古い雑居ビルの2階にありました。
路上からは、店内が全く覗くことができない造り、
一階にあるメニュー看板には
カクテルの写真と、手書で「モルトウイスキーはお任せください。」とのみ書いてある店で、
昔からスコットランドが好きだった自分にとって、
その店の存在は、ずっと気になってしょうがないものでした。
無精な俺は長年、自宅で飲んでたのですが、
ある日そのビルから、オールバックでタキシードのバーテンが出てくるのを見かけた瞬間、
「あのBARで、俺も一度アイラモルトを飲みたい。」という思いが強く生まれ、
すぐに飲み代を貯め始めました。

3ヶ月もたった頃には金額を聞かないで注文できるくらいに飲み代も貯まり、
俺は期待と緊張に包まれながらその店に向かいました

「いらっしゃいませ。」
低い声が響いた店内は、小さく流れるJAZZがはっきり聞こえるほど静かで、
妙な威圧感が俺を包みこみました。
そして目に飛び込んできたものは
カウンターの前に並んだ椅子に座っている全ての先客が、
やはりウイスキーマニアの客ばかりという光景でした。
「こちらへどうぞ。」
案内された俺はその独特な店内の雰囲気に圧倒されそうになりながらも、
元来のスコットランド人ぽい見た目を活かし、椅子にドカッと座りました。
40代半ば程の、キッチリしたオールバック、トロンとした怪しい目つきのバーテンに
「今日は何をお飲みになりますか。」と聞かれた俺は、
無愛想に「ピーティーなモルトあてといて。」と注文を入れました。

「お客さん、うちの店初めてですよねェ。」「あぁ。」
「他店のバーテンさんに言われて来たんですか?」「そうや、フェノール値高いの飲め言われてな。」
「分かりました。それじゃきついモルトあてといた方がいいですよねェ。」「おう、頼む…。」
俺は、自分が若い駆け出しのスノッブに見られたということに、まんざらでもない気持ちでした。
377ウホッ!いい名無し…:2008/12/06(土) 21:19:12 ID:cp8HXvzU
その後、オールバックの方ばかりの店内で、
バーテンに、職人的技術でもってボトルを吟味されていると
自分が徐々に、気合いの入ったモルトマニアに変えられて行っていることに対し、
気づけば俺は興奮を覚えていました。
磨かれたグラスに、アイラモルトを注がれると、
もう後戻りができないという状況に、感じてしまっていました。
そして、変にクセになりそうな匂いを放つピートがたっぷり染み込み、度数53%の
ウイスキーを一からじっくりとテイスティングしていくころには
座った目をなんとか保ちながらも、内心は完全にブッとんでしまっていました。
鼻を近づけるたびにするムワッとピートの焦げる匂い、
その度に確実に、体に刻み覚え込まされて行く、味わったこともないような激しい興奮、
カウンターには、淡々とグラスを磨くバーテンの手により、着実に、スノッブに変化させられていく自分の姿。
気づけば痛いくらいに勃起し、ガマン汁は際限なくだらだらとこぼれ
ズボンの中はグチョグチョになってしまっていました。

その後の二杯目では、
当たり前のように有無を言わさず
シェリー樽熟成を、トクッ、トクッと音を立てながら容赦なくしっかり注ぎ込まれ、
最後は、イソジンの匂いのモルトをたっぷり注がれ、丁寧にウンチク語られました。
アイラ島の大地に眠っていた泥炭の姿は、
麦芽の乾燥に使われて派手に麦に臭いを染み込まされた、
数百年前のヒースの花だった頃とは全くの別物にされてしまっていました。
バーテンからカウンター越しに「お客さァん。アイラ、お似合いですねぇ。」と静かに低い声でニヤリと言われると、
俺のマラは限界寸前になってしまい、
”こんなことをしてイきそうになっている俺を、ここにいるスノッブの兄貴達とこのバーテンに弄ばれ廻されたい”
と考えるまでになってしまっていました。
なんとかガン立ちのマラを隠して店を出た後、
そのまましばらく繁華街を歩き、人が次々と目線を反らしていくのを感じていると
興奮は一層増していきました。
そして、近くにあるカップル御用達というダイニングバーに入り、
知ったかぶりしてラスティーネイルを飲むカップル達を見ながら抜き、帰路につきました。