>>42の続きです
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これには流石の憂ちゃんも大慌てです、大声を上げて取り乱してしまい、もうどうすればよいかわかりません。
そこに丁度帰ろうと思っていた登山者が通りかかります、ただならぬ様子を見かねて声をかけました。
登「き、君!どうしたんだね?なにか大変な事があったのかい?」
憂「あっ、あのっ!姉が!!姉が居なくなって!!」
登「落ち着きたまえ、お姉さんが居なくなってしまったのかい?事情を話して見給え」
登山者はがっしりとした体躯に立派なひげを蓄えており、歴戦の山男と言った風貌がとても頼れる雰囲気を醸し出しています。
憂ちゃんもそのお陰で少しは落ち着きを取り戻し、おぼつかないなりにもなんとか事情を説明出来ました。
登「なるほど……、残念ながら君のお姉さんは見なかったな……」
憂「おじさんが来た方向に跡が残っていたんですけど……」
登「……そのようだね、これはまたアレの仕業か……」
憂「!、何か心当たりがあるんですか?」