恭介「昨日僕を助けてくれたのは……さやかなんだろう?」
さやか「え? いや、あたしは何も知らないけど?」
恭介「そんな嘘吐いたって分かるよ。どれだけ付き合い長いと思ってるのさ」
さやか「や、やだなー、違うって。あたし、そんなの知らないってば」
恭介「さやかじゃないの?」
さやか「もちろん!」
恭介「本当に?」
さやか「そうだよ、何の事かさっぱりだよ」
恭介「証拠もあるのに?」
さやか「え!? そんなの……あるわけないじゃん! あたしじゃないんだもん!」
恭介「でもさやか、あの時マントで顔隠してただろう?」
さやか「うん」
恭介「だから顔は見えなかったよ」
さやか「でしょ? どこに証拠が──」
恭介「……」
さやか「……あ」
恭介(「さやかは面白いなぁ」)