2月28日
その日の朝、上条さんの家ではとんでもないことが起こりました
「ふにゅっ」
「あれ?」
いつも通りみこにゃんに起こされた上条さんは、いつもと違う右手の感触に目を見開きます
「ん。おはよ」
そこにはいつものみこにゃんの姿はありません
代わりに居たのは全裸の少女でした
「ッッ!!???」
「んにゃっ!?」
上条さんはとても驚いて体を引き、そのままベッドから落ちてしまいます
そのおかげで上条さんの左腕に頭をのせていた少女もベッドに頭をぶつけました
「にゃにすんのよ!!」
「だー!! 馬鹿!!」
あられもない姿のまま起き上がろうとする少女に慌てて、上条さんは布団を無理矢理被せます
少女がもごもごとシーツの中で暴れているのを見て、とりあえず少しだけ落ち着いた上条さん
ふと、あることに気づきました
「耳……? と、しっぽ……?」
大きさは違いますが、見慣れたものが少女から生えています
「みこ……にゃん?」
「うにゃー!!」
「!?」
ずばっ! と元気よく布団を投げ飛ばして顔を出す少女に、上条さんは慌てて後ろを向きます
「服を着ろ服を!!」
「? にゃに言ってんの? いつもこの格好でお風呂入ってるじゃない」
やっぱり少女はみこにゃんのようでした
上条さんには何が何だか分かりませんでしたが、頭をガリガリ掻きつつ近くにあった自分のワイシャツを拾い上げました
「とりあえずコレ着ろ!」
「……にゃん」
どうやら素直に言うことを聞いてくれたようで、ごそごそと衣擦れの音が聞こえてきます
「……何でいきなり育ってんだよ? 俺の幻想殺しが効かないってことは、能力じゃねーよな」
「着たわよ?」
上条さんはおそるおそる振り向きます
「う……」
でも、やっぱり裸にワイシャツ一枚ではどう考えても目に毒でした
上条さんの気持ちも気にせず、みこにゃんは「んんーっ!」とお尻を上げて伸びをします
「それで、何で人間になってんだよ」
片手で目を覆うふりをしつつ、上条さんは尋ねました
「にゃんでって、今日はそういう日だからでしょ?」
「……は??」
「ん??」
2月28日
なんとその日だけ、みこにゃんは大きくなるのでした
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あ、駄目だコレ長くなるし全然間に合わないw
続きは今度どっかで
おまけ
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