【輪るピングドラム】荻野目苹果はデスティ2ー可愛い

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14名無しさん@お腹いっぱい。
地下鉄丸ノ内線内
苹果「体、もう・・・大丈夫みたいね」
晶馬「どうして日記を渡しちゃったんだよ?」
苹果「・・・ん?どうしてって・・・」
晶馬「陽毬の命を救うにはあれが必要だって知ってるだろ。それをあんな簡単に!」
苹果「・・・簡単?」
晶馬「そうだよ!ちょっと誘拐されて脅されたくらいで渡しちゃうバカがあるかよ!」
苹果「・・・バカ?」
晶馬「バ・カ!」(ドンっ)「うはぁっっっ!!うぅ!なんでブツんだよぉ!!!」
苹果「その通りよ。私がバカだった!」
晶馬「え?」
苹果「なぁにがちょっと脅されてよ!人がどれだけ心配したか!」
「私がどんな思いであれを手放したと思ってんの!?あなたなんかメスで3センチ角に切り刻まれて!」
「バーナー強火でキツネ色にこんがり炙られちゃえばよかったのよぉ!!」
「大切な桃果の日記をこんな人と引き換えにするなんて、私の人生設計メチャクチャよ!」
「・・・きっとこれは運命を諦めようとした私への罰なんだわ」
晶馬「・・・そうか・・・あの日記は君のお姉さんの・・・」
苹果「でも大丈夫。プロジェクトMを再開するわ。日記の内容は少しなら覚えてる。続きを実行するわ」
晶馬「また多蕗のストーカーを?」
苹果「私は彼の本当の妻よ。そう、今夜多蕗さんと私はとびっきりロマンティックな夜を過ごす!」
「たしか、日記に書かれていたわ!」
晶馬「私って・・・それは君のことじゃないだろ!」
苹果「桃果は私。それが運命なの」
晶馬「おかしいよっ!君は君、他の誰でもないじゃないか!」「・・・手伝わないよ」
苹果「・・・・・・・・・・・・私が・・・日記を持ってないから?」
晶馬「お姉さんのフリなんかしたって、失ったものは取り戻せないよ。多分、永久に・・・」
苹果「そう、なら結構。一人でやるわ。これまでだってずっとそうしてきたんだから!」
「・・・さようなら・・・」
(【本日の標語】その一言が 命取り)
15名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/27(火) 10:45:18.05 ID:dzYdw/cj0
多蕗邸
ゆり「あら?いらっしゃい」
苹果「え゛!ゆ、ゆりさん!?・・・い゛!!」
多蕗「(ドンドン)はは、苹果ちゃん、苹果ちゃん開けてケロ〜!!」
ゆり「え?」
苹果「ゆりさん!!」
ゆり「え?」
苹果「多蕗さんと別れて下さい!」
ゆり「え?」
多蕗「僕を君の小鳥にしておくれ!愛してるんだ苹果ちゃ〜ん!!」
ゆり「まぁ・・・」
苹果「き、聞いたでしょ?」
「多蕗さんはもう、私以外の女の人を愛せない体になってしまったんです!」
「だから、多蕗さんを私に下さい!」
ゆり「・・・・・・いいわよ」
苹果「あっ・・・え?」
ゆり「でもそれで、あなたは幸せになれるのかしら?」
苹果「な、なるに決まってます!」
「多蕗さんと結婚して、小さな家を建てて、小犬と子供と、家族みんなで幸せになるんです!」
ゆり「私はてっきり・・・苹果ちゃんは高倉晶馬くんのことが好きなのだと思っていたわ」
苹果「え?」
ゆり「ほら、やっぱり!あなたはあの子が好きなのね」
苹果「好き?私が?」
ゆり「そうよ、おバカさん、本当の気持ちにも気付かないなんて!」
苹果「私が・・・晶馬くんを・・・好き?」
ゆり「さ〜、ファービュラスなお茶でも淹れようかしら」
多蕗「苹果ちゃん!!開けてケロ〜!愛が止まらねんだ〜!!」
(※注意※ ただし、その効果は 「一晩限り」 なので あくまで最終手段とする。)
16名無しさん@お腹いっぱい。:2011/09/27(火) 10:45:34.28 ID:dzYdw/cj0
荻野目家マンション前
陽毬「あ!苹果ちゃ〜ん、おかえり〜!」
苹果「陽毬ちゃん。どうしてここに・・・」
晶馬「あの・・・」
苹果「あっ・・・」
晶馬「こんばんは・・・ずい分遅かったね」
苹果「・・・だったら何?」
晶馬「お腹空いてないかと思って。これ、陽毬と作ったんだ」
陽毬「じゃ〜ん!高倉家特製、カレー味ロールキャベツ〜!!」
晶馬「荻野目さん、カレー好きだったよね?ちょっと作り過ぎちゃったからさぁ」
苹果「だからイヤなのよ・・・全部、あなたが悪いんじゃない!」
晶馬「え〜!?なんでブツんだよ〜?」
苹果「私は多蕗さんが好きなの!」
晶馬「・・・え?」
苹果「私は多蕗さんを愛してるの!だから彼と結ばれて桃果になる!」
「それが運命!私の生まれた理由!家族の輪をつなぐ最後の手段!」
「あなたがぶち壊したんじゃない!私の運命にズカズカ土足で入り込んできて!」
「今までの努力が全部水のアワ!・・・どうして・・・」
晶馬「え?」
苹果「どうしてあなたは私の前に現れたの?どうして私は私だなんて言ったの?」
「どうして・・・どうして?」「あなたは私の何なのよぉ!?」
晶馬「僕は・・・君の・・・何なんだろ?」
陽毬「生存戦略〜!」