大正12年製の焼玉機関、エンジンスタート。
櫂 トシキ
「手動でのエンジンスタートは、原付のスーパーカブでしかやったことがないな。
あの大きなエンジン、排気量が20リットルで、出力は18馬力か。かなり大きなエンジンなので、
始動時のケッチンは怖いな。ラジコンのエンジンを大型にしたようなものだ。」
シリンダーにガスバーナーの炎を当て、シリンダーを熱する。その後、フライホイールをゆっくり回して、
ピストンの死点を探す。上死点に差し掛かる位置まで持って行き、タイミングよく、フライホイールを
左右に回す。うまくすると、ドカンドカンという激しい爆音と伴にエンジンが始動する。この時のケッチンは怖い。
古いエンジンといえど、かなり大きなトルクがあるからね。