火山のマグマの粘り気は、中に含まれている成分の量によって決まる。
玄武岩質の溶岩では、粘り気が弱く、高温では流れやすい。
デイサイト質の溶岩では、粘り気が強い。
また、溶岩は温度が高いほど粘り気が弱いのだ。
高温の火口付近では、溶岩は速く流れ、温度が下がっていくにつれて、
ゆっくりと流れるようになるよ。
ハワイ式噴火で有名なキラウェア火山では、かなり粘り気の弱い溶岩であるため、
噴出後には、さらさらと流れる。
昭和新山のように、非常に粘り気が強く、全く流れず、溶岩塔になる火山もある。
日本の大半の火山は、マグマの粘り気がやや強い傾向にあるため、ブルカノ式噴火の火山が多い。
伊豆大島、三宅島では、粘り気の弱い溶岩である傾向であるため、ハワイ式に似た噴火である。
正確には、伊豆大島、三宅島では、ブルカノ式噴火のような爆発的な噴火をすることもあるので、
ブルカノとハワイの中間的な噴火のしかたです。