櫂トシキは厨二病カワイイ 03

キハ181系気動車甲種。

君は特急やくも号のキーンというターボ音は知っているか？

キハ181系のDW4形液体変速機は、変速1段、直結1段で、
トルクコンバータの構成は1段3要素型で、中間速度域での
加速力低下を抑えるため、変速運転で高速域まで引っ張ることの
できるタイプとなっており、起動トルクはどうしても弱くなります。

85km/h付近まで変速段で加速を行い、回転数を検知して、
直結段に自動変速する仕組みです。

DML30HSEエンジンから来る太いトルクで空転が多発するのを防ぐため、
低速域ではすべりが大きく（ストールトルク比の小さい設定）、中高速域での
効率をより重視した構成で、後のキハ40用のDW10にもこの構成が引き継がれています。

もっとも、キハ181系は終減速比が2.362と低く、キハ40系は終減速比が2.995と高くされています。
DMF15HSAエンジンとDW10を使った場合でも、終減速比が低ければ、シフトアップ速度が高くなりますね。

急行かすが、みえのキハ58系では、110km/h運転を行うために終減速比が低く設定されています。
このため、シフトアップ速度は65km/h程度と高かったと思われます。