木材をガリガリとかじるネズミ。
このキャラの前歯は、もともと齧歯類であるため、死ぬまで
伸び続けるので、固いものをかじって、すり減らしている。
イヌイットの老人の中には、奥歯の象牙質が露出するほどすり減っている人がいるのは、
実は、若い頃、アザラシの皮なめしの際に歯を使ったからだ。皮なめしは、顎の力をいっぱい使って、
グイグイっと歯でなめすため、何度もやり続けると、歯がすり減ってしまうという。
この現象は、原始人、縄文人、弥生人に見られた。
今の技術なら、皮なめしは、道具や機械でやるが、原住民、貧しい国では、
その道具や機械がないため、歯で噛んで、手で引っ張ってなめす。力任せに
引っ張ってなめすため、歯がすり減ってしまう。
一方、柔らかいものばっかり食べている現代人は、原始人と比較して顎が小さくなっている。
未来になればなるほど、技術が発達するので、人類は弱々しくなってしまうだろう。