【とある魔術の禁書目録】初春飾利ちゃんマジ天使47
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/02/12(土) 01:58:27.80 ID:ObxX0uXd0
「あ・・・うあ・・・」
だらしなく開いた初春の唇から、うめき声がこぼれ出る。
しばらく口内に入れたカッターで遊んでいたが、その声で初春の反応が鈍くなっていることにやっと気がついた。
カッターをゆっくりと引き出してみると刃の先に肉片がこびりついてるのが確認できた。
それを指で弾いて取り払うと、肉片はアスファルトにこびりついてただのゴミにしか見えなくなった。
何も言わなくなった初春は相当な量の血を流していて、頭の周りに小さな血溜まりを作っていた。
だからなのか、初春の瞳は光をなくし焦点を合わせることができないように小刻みに揺れていた。
もう意識が殆ど無いのだろう。さっきまでは私を押しのけようとしていた両腕も、地べたに張り付いたまま動かない。
「やっぱり能力者を殺すなんて簡単なことなんだね。ありがと初春。
あなたのおかげでまた自分に自身が持てたよ。」
鼻をそぎ落とすようにカッターを動かす。
刃を当てた瞬間に小さく痙攣を起こした初春だったが、それも一瞬のことですぐに元のように動かなかくなった。
されるがままの状態を初春を見て、舌打ちをしてしまう。
「もう初春が相手してくれないからつまんなくなっちゃったよ。」
切り取った鼻を適当に投げ捨てると、楽しみにとっておいたはずの眼球をなんの感情も持たずに突き刺した。
異物が眼窩に侵入してきたことを初春の脳は認識出来ていないようで、今度は何の反応も得られなかった。
微かな吐息が頬にあいた穴を抜けるときに音を出していて、それを聞いていなければ初春がまだ生きているとは思えない。
何かを探るように右手を動かすが、大した抵抗を受けずにカッターはどこまでも沈んでいった。
きりがないのでカッターを引き抜くと、まぶたを閉じている逆の目も潰しておいた。
いつしか胸の中で燃えていた嗜虐の炎はすっかり消え去り、これらの行為はただの作業と化していた。
それでも丁寧に、何度も何度も繰り返し初春の顔を斬りつけたのは、私にとって初春がやっぱり特別な存在だったからなんだと思う。
そうして私が腕を止めたのは、初春の顔から全ての凹凸が消え去りカッターの刃が何も切れなくなった頃だった。