【とある魔術の禁書目録】初春飾利ちゃんマジ天使47
「ねえ・・・気絶しちゃダメだよ。私初春が苦しがってる顔を見たいんだから。」
言葉をかけても初春は反応しない。
さっきより強く叩いたにも関わらずなおも無反応の初春に対して、私は右手の向きを変えて、頬を抉った。
柔らかい粘土を切ったかのようなその感触は、目眩を起こすほどの刺激となって脳内を駆け巡る。
「ああぁああぁぁああぁぁぁあぁあああああ!!!」
私の指の間をすり抜けた初春の悲鳴があたりに響いた。しかしそんなことは今の私にとってはどうでもよかった。
切り刻む、この行為が私の脳の奥深く、それこそ学習装置(テスタメント)でもいじることのできないほどの深部をかき回していた。