ハンドルを切るというのは、ステアリングホイールをこうやって回して、車の方向を変えることだよ。
車に拠って、ハンドルの切れ角は異なる。追い越しや進路変更では、ハンドルを軽く切るだけで済む。
俺だって、最初の頃は、どれだけ回せば、曲がり角を曲がれるかはわからなかった。
高速道路での進路変更では、それなりに速度が出ているため、ハンドルはわずかに切るだけですーっと曲がる。
鉄道車両はどうしてハンドルがないかというと、レールの上を走り、曲線区間では、
車輪が斜めに切られているため、自然に曲がるからだ。
鉄道車両の車輪は上から見ると、斜めに切られている。
この構造は、直線区間では、車輪が左右にうねる蛇行動を起こしやすい。
このため、車輪がレールから外れるのを防ぐために、フランジという縁がついている。
気動車、直角カルダン式の電車、ディーゼル機関車などの推進軸は、台車の動揺に合わせて、
前後に伸び縮みする仕掛けになっている。この仕掛になっていないと、台車がカーブに合わせて、
左右に動揺したときに、推進軸が折れてしまうからだ。