行間が読めない人へのけいおん
1期11話:ピンチ
もともとは唯と二人でするはずのお茶。
一方的に「私も行っていい?」と押しかけたのは実は澪だった。
和が澪とのより深い交流を求めていたのであれば唯とお茶するときに
「澪もさそっておいでよ」と言ったはずだがその部分は描かれていない。
他の4人は「ああ、和は唯と二人でお茶したかったんだな」と辞退していた。
#後に興味本位で4人は動くことになるが、これはストーリ性を持たせたものであるが
そもそも、澪が和と唯の茶話の場に押しかけたことが原因なのである。
唯と二人であれば唯のお財布事情に合わせた場所でお茶をし、幼馴染と他愛のない話ができた。
予定外に澪がきたことにより、「3人でお茶できるところ」を選ぶしかなく唯の分を支払う羽目に。
話題も共通部分の「唯について」しか会話ができなくなってしまった。
2期4話:修学旅行
上記の一件や、クラス替えでちょっと声かけただけですがりつかれた和。
からさすがに思い出のウェイトが大きくなる修学旅行ではそんなことは避けたい。
#もちろん、利己的なだけでなく知的な和のこと。
澪以外に友人を作ることは造作もないし、実際に修学旅行回では和の班ができている。
利害一致とした総合的判断も含めて澪をけいおん部班に入れたことは説明するまでもない。
夕刻、道に迷った和班とけいおん班。
一番最初に分かれ道で「ここを左だよな」とミスリードして他の7人を道に迷わせた張本人なのに
最後には「のどかぁ…」と人のせいにして泣き出す始末。
委員長としてはたまったものではない。
以降、和からは唯、ムギ、梓、律に対して和から話しかけることはあっても澪にはないのだ。
ムギのお弁当について
唯は都度都度
梓はお茶会や文化祭のTシャツの説明
律は文化祭申請関連他
・受験の秘密
受験期、和は澪が合格できないT大を選ぶ。
「合格できない」ことを認められない澪は「みんなと同じ大学にいく」という理由をこじつけて
N女子に希望変更。「全員そろわなかったら落ちた奴のせい」とできるためである。
そもそも高三にもなって「一人が嫌だから進路変更」とは如何なものか。
唯や律の学力のせいにする論が多いが、であれば澪自身が努力しT大を受けて
和と同じ学校を目指すべきであったが、格下を見下げる性格の澪にはそれができなかったのだ。
2期文化祭
クラスで決定した配役。
これに対し「自分は苦手」「嫌」という自己愛だけで、決定事項に対して走り出しているにも関わらず
「降りる降りる」と喚く澪。
幸い、和の慰留や律の負けず嫌いな性格に押し切られて留まるが、この二人が居なければどうなったか。
クラス全員が配役を再検討し、ムギの書き直した台本は更に書き換えを余儀なくされすべての段取りが巻き戻っただろう。
これらが容易に想像できる和は慰留に動いたが、澪に対する印象は「更に悪く」なっている。
さて、ここで律が居なかったらと想像しよう。
「降りる」と押し切った澪。
和:また1から段取りしなきゃね…仕事増やしてくれるわね
さわ子:服1から作り直し??なんでそうなるのよ・・・他のクラスの分まで影響出るわよ
クラスメイト:「嫌だから」って我侭が通るんだからやってられないわよね。
#悪意的に表現したが、「もしもxxだったら」の世界。
しかしこれらが想像できる澪以外のクラスメイトはその最悪の事態を防ぐよう動いた。
もちろん、澪がいなければロミジュリの完成度は低くなることは必至であったことを考えると
澪が周囲の期待に応えるべく出演に向けて努力を決意した点は苦手を克服するという点があったことも確かだ。
そして本番。
墓石が搬入されていなかったことに気づくクラスメイト。
多くのメンバーが対策を練る中、舞台から退出していた澪はこの対策を練っている場に参加していない。
#舞台にいたのは、チカといちご
唯は対策の場に参加しながら、教室まで墓石を探しに戻り、台詞なしとはいえ急遽しずかの代役をこなすという機動力を見せる。
律は情報を整理し、様々な案を出しクラスメイトにとって大事なものを整理する役回りを勤め
同時に勢いで代役を受けた唯に対し気づいていないポイント(台詞を覚えられるのか)という点をしっかりと
クラスメイトの前でリスクアセスメントを行い、「台詞の問題はクリアできる」というのを見える化した。
澪は何をしていたのか?役作りをしていたというのであれば、
ジュリエットへの役作りをしていなければならない律もしかりであった。
「参加していない」というその行動が問題行動であろう。